NURO光の実際の速度測定結果と速度の秘密|最大2Gbpsは無意味?

NURO光は家庭用のインターネットでは世界最速と言われています。
しかし、いくら速いと言われても実際にどのくらい速くなるのかは気になる所です。

ここではNURO光の実際の速度や、速度の秘密についてご説明します。

So-net公式計測結果

So-netではNURO光を実際に使ってみた人の速度測定結果を公開しています。
インターネットの速度は環境や測定する時間などによって大きく変わるので、かなり速度が出ている人も居れば、少し遅めの人も居ます。

nuro_speed

上記の測定結果を見ても分かる通り、スピードが出ている環境で900Mbps(0.9Gbps)以上、遅い人で100Mbps(0.1Gbps)以下になることがあります。
また、NURO光は最大2Gbpsでの通信が可能ですが、ネットワーク機器の限界によりパソコン1台で使える速度は1Gbps(1,000Mbps)が上限となっています。

NURO光の速度は結局使ってみないと分からない!

インターネットの速度はベストエフォートと言われており、速度に関しての保証はありません。
実際に開通した後、回線が激遅だったとしても、プロバイダ側である程度の対応はしてくれますが、基本的に満足が出来なくても諦めるしかありません。

これはNURO光に限らずフレッツ光やauひかりなど他社サービスでも全く同じです。

法人向けサービスの中には通信の帯域保証が付いているサービスがあり、10Mbpsや100Mbpsなどのある程度の速度が保証されているサービスも存在します。
しかし、個人で利用するには現実的ではない高額な月額料金が請求されてしまいます。
例えば、NURO光の法人向けサービスであるNURO光 Bizでは10Mbpsの帯域保証サービスで月額18,850円かかります。50Mbps保証では、なんと月額50,000円を払わなければなりません。

個人向けインターネットの場合、高くても月額5,000~6,000円程度で利用できるので、速度が保証されたサービスの料金の高さがお分かりいただけると思います。
私たちがインターネットを安く使えるのは速度が保証されていないベストエフォートのおかげと言っていいでしょう。

NURO光では最大2Gbpsでの通信が利用できますが、当然ベストエフォートなので、実際はどのくらいの速度がでるかは使ってみるまで分かりません。
インターネットの速度は全く同じサービスであっても、人によって速度が速い人も居れば、遅い人も出てきます。

NURO光がいくら速いと言っても、乗り換えることで必ず速くなるとは限りません。
速度に関しては実際にNURO光が開通して使ってみるまで誰も分からないのです。

ネットワーク機器の限界

NURO光の速度は最大2Gbpsですが、これは自宅に設置するONUと呼ばれる機器とインターネットを結ぶ回線の理論上の最大速度です。
ONUとパソコンを結ぶ回線は2Gbpsには対応していないので、最大で使える速度はネットワーク機器の限界である1Gbpsとなります。
また、NURO光で標準で利用できるWi-Fi(無線LAN)の最大速度も1.3Gbpsなので、基本的に2Gbpsでインターネットを使うことは出来ません。

speed_limit

それでは最大2GbpのNURO光は無意味なのでしょうか?

NURO光に変更すれば高い確率で回線が速くなる

いくら、NURO光がベストエフォートで速度が保証されていないとは言え、理論上の速度としてはNURO光が世界最速回線であることに変わりありません。
例えばフレッツ光やauひかりなどの一般的な他社回線の場合、理論上の最大速度は1Gbpsです。
NURO光の最大速度は2Gbpsなので、理論的に速度が2倍出ることになります。

nuro_speed_compare

インターネットの速度は最大速度と比べると、実際の速度は大幅に遅くなってしまいます。
例え、最大2GbpsのNURO光であっても、100Mbps以下まで速度が落ち込むことも有りえます。
しかし、インターネットの速度は最大速度が速ければ速いほど、実際に使える速度もでやすいと言われています。

例えば、フレッツ光の最大速度は1Gbps(1,000Mbps)です。NURO光は2Gbps(2,000Mbps)です。
今までフレッツ光で100Mbpsほど出ていた速度が、NURO光に切り替えたことにより200Mbpsまで上がれば乗り換えをした意味が十分にあるでしょう。
速度としては最大速度の1/10ほどしかでていませんが、速度的には2倍に上がったことになります。

nuro_actual_speed

また、光ファイバーは1本の回線が複数のユーザーで共有されています。利用人数が多ければ多いほど共有する人数が増え、速度が出にくくなると言われています。

特にNTTのフレッツ光は、ソフトバンク光やドコモ光など光コラボ事業者に回線や設備などを丸ごと貸し出しを行っています。
同じフレッツ光回線にいろいろな事業者が混在することになり速度も極端に遅くなってしまいがちです。

しかし、NURO光はまだ始まったばかりのサービスでNTTのフレッツ光のように利用者の数は比較的少ない上に、他の事業者との回線共有もありません。
そのため、共有面では速度が出やすいといわれています。

NURO光の速さの秘密

NURO光は最大速度や共有面で速度が出やすい回線ですが、なぜNURO光だけ最大2Gbpsの高速回線が実現できるのでしょうか?
すでに、説明したように光ファイバーを使ったインターネットは必ず1本の光ファイバーを複数のユーザーで共有する事でサービス提供が行われています。
この共有方法にはいくつかの技術的な規格があり、日本の光回線事業者は基本的にGE-PONと呼ばれる共有方法を採用しています。

しかし、このGE-PONには速度面で大きなデメリットが存在します。
それは、規格上の最大速度が1.25Gbpsとなり、それ以上の速度が望めない点です。

フレッツ光もauひかり、その他電力系の光ファイバーも基本的に共有方法としてGE-PONを採用してきました。
そのため、理論上の最大速度は最大1Gbpsにとどまっており、それ以上の速度でサービス提供することが出来ません。

それに比べてNURO光は共有方法として今まで日本で使われていなかったG-PONを採用しています。
このG-PONとはアメリカや南米、ヨーロッパなどで広く使われているB-PONを改良した物となり、規格上の最大速度は2.488Gbpsです。
規格上GE-PONの2倍以上の速度で通信が可能なため、NURO光の最大速度はおおむね2Gbpsとしています。

nuro_gpon

G-PONがそれだけ速度が速いのであれば、なぜ今まで他社光回線で採用されなかったのでしょうか?
実は他社光が採用しているGE-PONは速度は少し遅いものの低コストでなおかつ技術的に安易に導入できる利点があります。
設備投資にお金がかからない上に簡単に利用できるので今まで多くの事業者で採用されてきました。

NURO光は海外で使われているB-PON用の設備を改良し、なおかつ必要なネットワーク機器を海外メーカーに発注しています。
海外である程度安く使える技術が確立しているため、NURO光に応用する事でコストカットを実現しています。

また、NURO光で使われている光ファイバーはNTTのダークファイバーを借りる事でサービス提供を行っています。
NTTでは今まで日本政府からの援助もあり日本全国的に光ファイバーを増設してきました。

そのため、設置だけして実際はほとんど使われていない光ファイバーがたくさん存在しています。
この使われていない光ファイバーのことをダークファイバーと呼びます。
実際に日本の光ファイバーの稼働率は30%ほどしかないのでいかにダークファイバーの量が多いかがお分かりいただけるかと思います。

NURO光はこのダークファイバーを上手く利用する事でも低コストを実現させました。
一般的に他社事業者がNTTから光ファイバーを借りる際、レンタル料を払う必要があります。
ダークファイバーのレンタル料は一般的な光ファイバーをレンタルする料金より圧倒的に安く借りる事ができます。

そのため、NURO光は他社光ファイバーよりも速度的に優れている上に、月額料金も比較的安く利用する事が出来ます。

速度制限は大丈夫?

NURO光は他の回線と比べて速度が非常に速いのが特徴です。
一般的にインターネットの通信資源はどこのプロバイダでも限りがあり、あまりにも通信量が多くなると回線がパンク状態になってしまいます。

モバイルWi-FiやスマホなどのLTEでは、ほとんどの場合月間で利用できる通信量の制限があります。
一定の通信量を超えると速度が厳しく制限されてしまい、全く使い物にならない回線になってしまいます。

NURO光でいくら通信が速くなったとしても、速度制限が適用されてしまっては意味がありません。

しかし、NURO光をはじめ光ファイバーを使った固定回線では速度制限は無いと思って問題ありません。
なぜなら、スマホなどのモバイル回線とは違い固定回線では通信資源にかなり余裕があるためです。

NURO光でも通常では有り得ないような異常な使い方をしない限り速度が制限されてしまうことはありません。

NURO光で速度が制限される場合

いくら光ファイバーなどの固定回線で速度制限の心配が要らないと言っても、いくつかの例外はあります。

例えば、ファイル共有ソフトなどで違法なソフトをダウンロードしたりアップロードする場合、激しく通信量が上がり速度制限の対象となることがあります。
特に、BitTorrent(ビットトレント)などのピアツーピアを使ったファイル転送では速度が非常に速く、一定期間に異常な量のデータの送受信が自動的に行われてしまいます。
そのため、プロバイダから目を付けられ速度を制限されてしまう可能性があります。

その他に、パソコンがウイルスに感染してしまっている場合も要注意です。
コンピュータウイルスにはあらゆる種類が存在しますが、その中にはパソコンのデータを勝手に外部に送信し続けるウイルスが存在します。
常にパソコンのデータをアップロードしているので、通信量が激しく上がってしまい、速度制限の対象となってしまいます。

インターネットの接続している以上必ずセキュリティソフトは導入しておきましょう。

このようにいくつかの例外は存在しますが、NURO光では基本的に普通の使い方をしていれば速度制限を受けることはありません。
いくら容量の重たい動画をストリーミングで見ていたとしても、速度制限の対象になるほどの通信を行うのはほぼ不可能と言えます。

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